ブログを始めたきっかけ
元ラガーマンPくんは、筋肉隆々で逞しい健康体が自慢。私がカゼをひくと、気持ちが弱いからだとお叱りを受けていたくらい、自分は風邪ひとつひかないタイプ。そんなPくんが、病のラスボス、ガンの告知を受けました。まさか、自分たちの身にこんな事態が起こるとは…誰が見ても、明るく元気な私たち夫婦に降りかかった最悪の事態!
これまで、幸いにも周りに大病を患った人がいなくて、病院との関わりがほとんどなく生きてこられたので、わからない事だらけ。そんな時助けになったのは、同じ病を抱えた人によるブログでした。もちろん本も読んだし、ネット情報もあさったけれど、私の場合は、同じ境遇の、生きた声で綴られたブログがリアルで参考になりました。
もともと、闘病などについては、ノートに書いたりスマホのメモで残していたので、自分も誰かの参考になれば良いなという気持ちからブログをスタートしました。辛い記憶が蘇り、涙して立ち止まることもありますが、この作業は自分がこれから1人で生きていくために必要なリハビリになるかも、と感じています。
闘病記と言いながらも、ゆるーい内容であるため、参考になることはあまりないかもしれません。でも、どんなに悲しく酷い状況でも生活は続きます。せっかくなら、なるべく穏やかに自分たちらしい日常を送りたいと思ってきました。そんな気持ちで日々を暮らしてきたからこそ、受け入れられる“今”があるような気がしています。
この瞬間にも、どん底に突き落とされてお辛い状況の方たちがいるかもしれませんが、私の日記のどこかに小さな励ましとなることがあれば幸いです。
プロフィール
ポエムと猫が好き。甘やかされて育った末っ子です。
高校生の時に出会ったPくんと結婚。お魚の骨は取ってから、甘栗の殻はむいてから…Pくんは父から受け継いだそんな習慣を完璧にこなしてくれました。おかげで、見事に世間知らずのまま中年と言われる年齢になってしまいました。
Pくんの病は、そんな私にとって人生初のあまりにも厳しい試練となりました。