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抗がん剤3クール目

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入院期間:10/28~11/4

 抗がん剤投与は、3クール行うという方法だったので、3回目ともなるとPくんも私もそのペースに慣れてきました。もともと抗ガン剤の副作用で食欲が低下し、病院食はほとんどの人が食べられないという話を聞いていたので、病院食は申し込まずにPくんが食べられそうなものを用意して行きました。明太子パスタ、野菜サンド、中華粥など…でも、やはり副作用で食欲がなく吐き気もあったので、バナナやフルーツを食べるのがやっとでした。

 保険会社からは、迅速に入院費に関する書類が郵送されたので、ありがたい気持ちで記入。事務的なことを淡々とこなしていきました。この頃、地方に暮らす家族や姉弟には、手紙で病気のことを知らせました。

 変かもしれませんが、神頼みはもちろん、どんな事でも試したかったです。風水などを取り入れ、朝から玄関のたたきとトイレ掃除を欠かさず運気アップに務めました。3回目の点滴治療の検査結果で、少し病巣が小さくなったことを確認し、2ヶ月後に手術が決まりました。

自宅に戻ったある日のメニューは、野菜スープで煮たおかゆ、バナナ、ゼリー栄養食、トマトベースのシチュー。また、ある時は「しょうゆラーメンなら食べられるかも」と言うのでお店に行きましたが、やはりスープのみしか入りませんでした。 もともと外に出かけるのが好きだったので、気分転換によくドライブしたりカフェにお茶を飲みに行ったりしていました。

病院の屋上で娘と
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この記事を書いた人

ポエムと猫が好き。甘やかされて育った末っ子です。
高校生の時に出会ったPくんと結婚。お魚の骨は取ってから、甘栗の殻はむいてから…Pくんは父から受け継いだそんな習慣を完璧にこなしてくれました。おかげで、見事に世間知らずのまま中年と言われる年齢になってしまいました。
Pくんの病は、そんな私にとって人生初のあまりにも厳しい試練となりました。

この瞬間にも、どん底に突き落とされてお辛い状況の方たちがいるかもしれませんが、私の日記のどこかに小さな励ましとなることがあれば幸いです。

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