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体調が安定してきました

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コーヒーミルの音で目覚める朝

 この頃は、飲む抗がん剤もスタートしました。体調が安定し、仕事にも復帰することができました。勤務時間の短縮など、会社側も事情を考慮して下さったのでとても有り難かったです。

 ほとんど定番の朝食は、トマトメインの野菜シチュー、トースト(オリーブオイル+塩)、卵料理、ヨーグルト、コーヒー。飲めなくなっていたコーヒーも、美味しく飲めるようになってきて、本人も嬉しかったようで、豆を厳選し自分で挽いて(電気式のミル使用)毎朝コーヒーを淹れてくれました。

 ミルの音で目覚めると「あぁ、今日も元気でいてくれるんだな」とホッとしたものです。Pくんは薬を飲むタイミングがあって早寝早起き。そして私は入眠障害で朝方しか眠れないという毎日でした。(私は更年期の症状と心労によるもの)

 副作用で、食べると消化するまでに時間がかかり、その間眠くなってしまうので、食休みの時間はたっぷり取る必要がありました。そのため、会社での昼食は胃に負担のかからない果物を少量持っていくようにしていました。お弁当箱に、りんご、みかん、キウイなどを切って入れ、いつでも摂取できるように、ゼリー栄養食や栄養補助食品のクッキーバーなどは、会社に常備するようにしていました。

コーヒーを淹れるのはPくんの担当だったので、Pくんが飲めない間は、なんとなく私もずっと飲まない日が続いていました。だから、Pくんの淹れたコーヒーを飲みながら2人でゆっくりと食べる朝食は、とても貴重な儀式のようでもありました。時にはTVのニュースに突っ込んだり、笑ったり…その時間を慈しむように過ごしていました。当たり前のようなことも、病のせいで貴重な事となり、心の中で“あと何回こんな時間を過ごせるかな”と思って泣きそうになることもしばしばでした。

体重-25kg(86kg→80kg→76kg→70kg→65kg→61kgをキープ)

食事は野菜のおかずとフルーツ多め。さつまいもを好んで食べていたのでほしいもも
レトロな喫茶店でのひと時
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この記事を書いた人

ポエムと猫が好き。甘やかされて育った末っ子です。
高校生の時に出会ったPくんと結婚。お魚の骨は取ってから、甘栗の殻はむいてから…Pくんは父から受け継いだそんな習慣を完璧にこなしてくれました。おかげで、見事に世間知らずのまま中年と言われる年齢になってしまいました。
Pくんの病は、そんな私にとって人生初のあまりにも厳しい試練となりました。

この瞬間にも、どん底に突き落とされてお辛い状況の方たちがいるかもしれませんが、私の日記のどこかに小さな励ましとなることがあれば幸いです。

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