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術後初めての遠出

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春はあんてい

 この頃は、食べられる量が少しずつ増えて体調も安定していました。定期検診も月に一度となり、病のことは昔のことだったかのような気持ちになることもあるほどでした。体重も少しずつですが増えてきて、心からほっとしていました。

 京都にいる親戚の家に遊びに行ったり、家族で伊豆へ旅行することもできて、“一難去った”感覚を味わっていました。私は、Pくんが元気な間はできるだけいろいろな場所に一緒に旅行したいと思っていました。2人の共通の趣味である温泉は「湯治」にもつながると思い、病に良いとされる泉質を調べたりすることに夢中になっていました。

 一方で、他県に住む高齢の親が体調を崩して入院したり、転んで怪我をして通院するなど、私の出番が増えていきました。この頃は、幸いPくんもそれなりに落ち着いた生活を送れるようになっていたので、私の親のことを最優先してあげてという優しい言葉で、他県の親の手伝いと自宅との往復が増えました。

仕事も続けていたので、てんてこ舞いな日々となり、今手帳を見ると毎日飛び歩いていた感じでした。自分以外の予定でびっちりで、よく体調を崩さなかったなと思うほどです。

体重-23kg(86kg→80kg→76kg→70kg→65kg→61kg→63kg)

◎京都の知恩院にてIMG1210

◎伊豆の韮山反射炉にてIMG1254

◎家族で「キャッツ」のミュージカルへIMG1419

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この記事を書いた人

ポエムと猫が好き。甘やかされて育った末っ子です。
高校生の時に出会ったPくんと結婚。お魚の骨は取ってから、甘栗の殻はむいてから…Pくんは父から受け継いだそんな習慣を完璧にこなしてくれました。おかげで、見事に世間知らずのまま中年と言われる年齢になってしまいました。
Pくんの病は、そんな私にとって人生初のあまりにも厳しい試練となりました。

この瞬間にも、どん底に突き落とされてお辛い状況の方たちがいるかもしれませんが、私の日記のどこかに小さな励ましとなることがあれば幸いです。

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