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抗がん剤1クール目

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入院期間:9/17~23

 担当医の素早い判断で、ガン告知から18日後には入院して抗ガン剤を入れていく治療の1回目が始まりました。

 もともと便秘気味の体質だったPくんは、X線精密検査の際に飲んだバリウムがうまく排出されずに、頑固な便秘症状に悩まされました。処方されたあらゆる種類の下剤も効かず、本来の病気とは違うところで、意外にも大変な苦しみようでした。(医師による摘便あり)この、排便にまつわる困難は、治療との関わりもあるのか、最後まで苦しむことになりました。

抗がん剤投与の最初の入院の頃は、まだまだ気持ちに余裕がありました。広い病室には窓際にテーブルがあり、Pくんはパソコンを持ち込んで仕事もしていました。私は毎日面会に行っていました。投与する薬液をぶら下げるコロコロの台に体をつながれながらですが、廊下の奥にある眺望の開けた休憩場所をカフェのように使ってお菓子を食べたり(ほんの短時間、他に人がいない時のみ)して、なるべく何気ない会話を心がけました。 病院には、自由に使えるシャンプー台もあり(前かがみで使用)、髪を洗ってるところを見た看護師さんから、こんなに仲が良いご夫婦は初めてみました!なんてひやかされたりして、2人して照れていました。屋上に上がってみたら素晴らしい秋晴れで、この現実が嘘みたいに感じられるほど2人で気持ち良く過ごしました。

体重-6kg(86kg→80kg)

抗がん剤の点滴を引き連れるPくん
窓際にテーブルが置かれて快適な病院で娘と。食べたいと言ったコストコのホットドック
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この記事を書いた人

ポエムと猫が好き。甘やかされて育った末っ子です。
高校生の時に出会ったPくんと結婚。お魚の骨は取ってから、甘栗の殻はむいてから…Pくんは父から受け継いだそんな習慣を完璧にこなしてくれました。おかげで、見事に世間知らずのまま中年と言われる年齢になってしまいました。
Pくんの病は、そんな私にとって人生初のあまりにも厳しい試練となりました。

この瞬間にも、どん底に突き落とされてお辛い状況の方たちがいるかもしれませんが、私の日記のどこかに小さな励ましとなることがあれば幸いです。

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